自衛隊は日本国憲法に明確に違反する軍隊である。

日本国憲法は第9条で陸海空の軍隊を持ってはならないと書いている。

国会で自衛隊は軍隊ではないのか、との野党の質問に歴代政府は「自衛隊は軍隊ではなく実力組織」などと苦し紛れの答弁を繰り返してきた。

だから自民党の結党以来の悲願は1945年に廃止された帝国陸海軍を国防軍として復活することだろう。

少なくとも自衛隊が違憲ではないことを憲法に明記しその第1歩としたいようだ。

しかしこれは実におかしい。

憲法に明記されていない行政組織は自衛隊ばかりではない。

というより憲法でその存在を明記している行政組織など一つもない。

改憲派は”公務員の子弟はみんな親の職業が憲法に記載されていないから肩身の狭い思いをしている”とでも言うのか。

憲法はなんでも書けばよいというものではない。

日本国憲法は国民の基本的人権、国民主権、平和主義の3大原則を守るために権力者が守らねばならない義務、国民の権利などを書いている。

憲法の基本原則を実施に移すため必要な行政組織は法律で決めればよい。

自公維など改憲勢力の「行政組織のひとつにすぎない自衛隊」を憲法に書き込めとの改憲案は法律的に見てもいらないことである。

万一こんな改憲案が国民投票で承認されたら日本は永久に非武装を実現できなくなる。

2022年6月2日 記

お知らせ

5月23日に行った本郷3丁目での改憲阻止キャンペーンの模様、れいわ新撰組の西みゆかさん(弁護士)の辻説のユーチューブをこのページ内に公開しましたのでご覧ください

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