本日通常国会は閉会し参議院選挙戦に突入する。

今の参議院の実態を見ると新憲法制定当時の2院制不要論が正しかったような気さえする。

今の参議院議員は衆議院の選挙区選挙に落ち比例復活もできなかった知名度だけ十分の落ちこぼれ議員、政治信条など無縁で知名度抜群の芸能人やスポーツ選手のオンパレードだ。

参議院も衆議院同様、政党間の政争の場でとても良識の府とは言えない。

一度当選すると6年間失職せず庶民のとても及ばない議員報酬(おそらく6年で3億円はくだらない)が保証されている。毎月100万円の無税で使途自由な「調査研究広報滞在費」ももらえる極楽稼業だ。

自民党はウクライナ戦争に乗じたトンデモ8分の軍事費倍増計画と共に明らかに参院選挙対策としか思えない国民たらし政策を矢継ぎ早に出してきている。

これに対して野党はどうか?

参院に本物の衆院のチェック機能を期待するならいっそ参議院はオール野党議員で構成すると法律改正すべきだ。

それが無理なら

参院選に出馬する本物の野党を自認する候補だったら選挙公約に下手な政策(失礼)を掲げるより自民党の悪事を全て国会で暴露し国会で証人喚問して追及すると公約する方がよほどよい。

れいわ新選組の大石議員のような与党批判発言が今一番庶民・選挙民に受けている。参議院選は政権選択の選挙ではないと言われるがキチンと機能すれば与党に大打撃を与え自公政権を退陣に追い込むことだって可能だ。

参院が本来のチェック機能(自民党の悪事の膿だし)に徹しない限り衆院の下請けといわれ税金の無駄遣いと言われても仕方ない。

参議院選挙で投票するなら「れいわ新選組・新社会党、社民、共産」のような野党らしい野党候補者でもし出馬しているなら女性候補に限る。

真っ当な直球発言は市民の本当の思い、声である。

「寄らば大樹」の男では駄目だ。

是非女性の力で参院の存在感を示して欲しい。

参考1)1946年6月26日、第一帝国憲法改正第一読会議事録(議長は樋貝詮三氏)1院制か2院制かを巡る議論で後に芦田内閣の司法大臣も務めた社会党の鈴木義男氏の2院制賛成意見陳述:鈴木議員(福島出身で愛称ギダンさん)曰く:衆議院は数を代表し参議院は理を代表するものとして参議院にチェック&バランス機能が期待できる。

(参考2)(憲法第7条天皇の国事行為の四.では「国会議員の総選挙の施行を公示すること」となっていて参議院選挙は3年ごと半数改選され総入替えでないのに総選挙とされている。そもそも憲法の草案が1院制を念頭においていた証拠だ。

2022年6月15日 記

\この記事が気に入ったらぜひSNSでシェアしてください!いいねボタンも押して頂けるとうれしいです!/