本日は元東芝原発技術者の小倉志郎さんが担当します

―以下小倉さんの寄稿文の引用―

 3・11フクシマ原発事故に関する国の責任を問う上告審において、6月17日、最高裁第二小法廷(菅野博之裁判長)は「国に責任がない」という判決を下した。

主な理由は「仮に国が津波対策をせよと命じて対策がされていたとしても、今回の津波は想定を超えるもので、重大事故を防ぐことができない『可能性が高い』から国の不作為の責任を問えない」と言うのだ。

「可能性」の大小の判断にはまったく客観性がなく非科学的である。

この判断は罪の無い被災者を救おうとする人情さえあれば、まったく正反対に「重大事故を防ぐ可能性があった」となっただろう。

 別の観点から言うと、津波対策工事をしなくても、当該原発の運転をせず、津波に対する安全性が確認されるまで、停止しておけば重大事故は起きなかったのだ。

これには工事の手間も費用も不要だから、経済的で且つ効果が確実な対策であった。

「運転を待て」と国が命ずるだけで良かったのにそれをしなかった。

即ち、国には不作為の責任があるのだ。

 今の日本では、政府が国民の安全よりも電力会社の原発を運転させたいという要望を優先させ、最高裁がその政府に忖度して被災国民を苦しめる判決を下す。

こういう日本の政治状況の下では国民は安心して暮らすことができない。

一刻も早く政権を交代させねばならない。

2022年6月19日 記 小倉志郎

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