本日の担当は元東芝原発技術者の小倉志郎さんです
―以下小倉さんの寄稿文の引用―
ウクライナ戦争の勃発を見て、日本では「防衛費を倍増すべき」とか「核兵器を共有すべき」ということが声高に言われるようになった。
実は2・3日前に友人Aさんとそのことで議論になった。
Aさんはウクライナがロシア軍に侵攻されたのは強力な軍備が無かったからで、日本は近隣諸国から攻められないために十分強力な軍備を持つべきだと言うのだ。
どんなに強力な軍備を持とうが、弱点だらけの原発を並べている日本がその軍備を使って国内で戦闘が起きれば、原発内に溜め込んだ膨大な量の放射性物質が環境に放出されて、日本は人間が生物として生き延びることができない国土になってしまうと私が説明しても、日本が強力な軍備を持てば、報復を恐れて攻めるのを止めるだろうから、日本国内での戦闘は起きないと言う。
つまり、増強する軍備は使うためでなく「抑止力」として持つと言う。
いかにももっともらしいのだが、年間約80兆円という世界一の軍事費を使っているアメリカが、軍事費がはるかに少ない中国、ロシア、北朝鮮を「脅威だ」と騒ぎ立てている。
日本がいくら頑張って防衛費を増大させたところで安心できる抑止力など持てるわけがない。
結局、持てるのは中途半端な軍備であり、攻められてそれを使えばウクライナの二の舞になるだけだ。
やはり、日本は「非武装」で、攻めてきた外国軍に一発も撃たせないことが一番の自衛になるのだ。
2022年6月21日 記 小倉志郎
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