本日の担当は元東芝原発技術者の小倉志郎さんです

―以下小倉さんの寄稿文の引用―

 今年の2月24日にロシア軍がウクライナに侵攻し、ウクライナ戦争が始まった。

その直後から欧米各国のロシアに対する批判の声が一斉にマスメディアから流れ出した。

「ロシアは国際法違反だ」「ロシアのプーチンは戦争犯罪人だ」と。

世界中で、ロシアに対する情報による攻撃および経済的攻撃が始まった。

日本の世論もウクライナを支援し、悪いロシアを懲らしめねば、というロシアを悪者とする「勧善懲悪」説一色になった。

しかし、私は深慮遠謀の人・プーチンが世界中から非難されることが予想される軍事行動を軽はずみにするとは思えず、なぜこんな無謀なことを始めたのか不可解だった。

そのうちに、日本の複数の元外交官やジャーナリストの見解やウクライナの戦場で取材活動をしているアメリカ、フランス、イタリアなどのジャーナリストのレポートがSNSを通じてどんどん届くようになった。

そして上記の「勧善懲悪」説だけがウクライナ戦争の実態ではないことが判って来た。

そこで「ロシア悪者」一色の世論を中和するために、ロシア軍侵攻に至った歴史的経緯に関する情報を入手の度に発信し始めた。

すると、私の流す情報に対して「偏っている」という批判が届くようになった。

「偏っている」という批判はもっともらしく聞こえるが実は「お前は少数派だ」と言われているのだと私は勝手に理解している。

「少数派」だからといってびびる必要は全くない。

2022年6月29日 記 小倉志郎

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