本日の担当は元東芝原発技術者の小倉志郎さんです

―以下小倉さんの寄稿文の引用―

 憲法9条改憲論者の決まり文句は「攻められたら、どうするのか?」である。

続いて、「武力攻撃に対抗できる自衛のための軍備は持つべきだ」である。

しかし、この議論は理論的に既に決着が付いている。

なぜなら、日本の海岸線に並んだ50基以上の原発は仮想敵国あるいはテロリストが引き金を握った核兵器であり、彼らがいつでもその気になったら、3・11フクシマ原発事故並みの大事故を簡単に起こすことができ、それを防ぐために軍備など何の役にも立たないからだ。

にもかかわらず、ウクライナ戦争勃発を観て、軍備を増強すべきと騒ぐ人々はいったい何を護ろうとしているのか?

実は、彼ら自身、軍備によって何を守ろうとするのかわかっていないのだ。

例えば、いやしくも首相経験者ともあろうA氏は「やられたら、やりかえすのが当然だ」と。

即ち、武力攻撃を受けたら、武力で反撃するのが当然で、その反撃のために軍備が必要だという訳だ。

これでは、国民にとってもっとも大事な命や安全に暮らせる自然環境を守ることなどできはしない。

こんないい加減な考え方で軍備増強論を唱える自民党を先頭とする与党や疑似野党の候補者に、来る参議院議員選挙で大事な一票を入れてはいけない。

2022年7月2日 記 小倉志郎

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