本日は元東芝原発技術者の小倉志郎さんが担当します

―以下小倉さんの寄稿文の引用―

 護憲派の私が「日本は憲法第9条の文言通り軍備を持たない方が良い」と言うと、改憲派の人は「軍備を持っていなければ外国の軍隊が攻めて来る」と言い、さらには「軍備を持っておらず丸腰だったら、侵攻して来た外国軍に日本国民は皆殺しに遭う」と言う。

私が「ウクライナが武力での抵抗をしなければ、ウクライナ国民の犠牲者が今ほど多くなかっただろう。

1945年に日本が連合国軍(主力は米軍)に対して無条件降伏をした時に日本人は皆殺しにならなかった」と言えば、改憲派は「当時のアメリカ人と今のロシア人とは違う」と言う。

歴史に「if」が無いことはもちろんだし、現在のウクライナは欧米から兵器・弾薬の支援を受けて激戦が続き、ウクライナの国民は甚大な被害を受けつつあるのだが、日本の将来のために、「机上検討」をしてみよう。

即ち、「もし、ウクライナが最初から非武装だったら、2月24日のロシア軍の侵攻後、どうなっていただろう?」上記の改憲派が言うようにウクライナ国民は皆殺しに遭っているだろうか?

国際法によればどうだとか言う議論などしたくはない。

法律論以前に、ロシアの兵士たちや彼らに命令を出す政府が丸腰のウクライナ人たちを皆殺しにするなどとは私にはとても信じられない。

むしろ、ロシア軍の方が拍子抜けしてしまい、今後どうするかについて双方が話し合うしかなくなると思う。

私と上記の改憲派の人のロシア人に対する見方の違いの理由はいったい何なのだろう?

2022年7月4日 記 小倉志郎

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