本日の担当は小倉志郎さんです

―以下 小倉さんの投稿記事の引用ー

 私が「山田太郎」という筆名で季刊誌「リプレーザ」Vol.3夏号に小論「原発を並べて自衛戦争はできない」を投稿してから15年という時が流れた。

自分としては、複雑な原発の仕組みや重大事故を起した場合の国家滅亡の可能性、原発の至る所に弱点があり武力攻撃から守ることの不可能性、などについて専門家ではない一般国民のみなさんに納得してもらうことを主眼に表現に工夫をしながら書いたつもりである。

そしてこのタイトルが日本の常識になってくれたら、憲法9条の「戦争放棄、及び、非武装」を改変をめざす自民党の政策にストップをかけることができるだろうと期待をしていた。

しかし、現実は私の期待とは全く逆で、「軍備増強」と「憲法9条改変」へ徐々に世論も誘導されてきている。

その上、今月の参議院選挙の結果、衆参両院での改憲派議員の割合が共に2/3を超えるという護憲派として「絶体絶命」の状況に追い詰められている。

それでも、私は諦めてはいない。

なぜか?それはこの15年間に私の小論に対して、まともな批判は一つも無かったからだ。

先ず、武力攻撃に対して原発をこうすれば守れるという反論はゼロだ。

たった一つ「非武装ならば、外国から攻められないか?」という正直な反論があった。

これは「批判にならない批判」だ。私の小論の主張は「非武装ならば絶対戦争にはならない」なのに、「外国からせめられないか?」と問題をすり替えているからだ。

広辞苑には「【戦争】国家間の武力による闘争。」とある。

即ち、万一外国から攻められたとしても、日本に武力がなければ日本の国土内で戦争はありえないのだから。

2022年7月31日 記 小倉志郎

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