日本では高齢者に感謝と敬意を込めて様々な優遇をする制度はあまり無い。

もっとも今の若者からすれば年金をはじめ良い時代に生まれた高齢者をこれ以上優遇する必要など無くてあたりまえだ、というかもしれない。

ニューヨークでは地下鉄料金だけでなく各種美術館や博物館にはシニア特別料金があって一般客の料金より大幅に安い料金で入場できる。

私のいる近所の食品スーパーではシニアは一律買い物金額の5%が割引される。

こんな店も日本では聞いたことが無い。

逆に日本にあってアメリカに無いものは海外からの旅行者の買い物の際に消費税をかけない特典だ。

日本の旅行観光業界を牛耳っているといわれるのは自民党の古参、二階俊博元幹事長だ。

彼は自民党の票田の一つである日本の旅行事業者を支援するためにゴーツーはじめ各種の優遇政策を推進してきた。

外国人旅行客を過度に優遇しているのもその一環だろう。

勿論、アメリカにも海外旅行者の買い物を無税扱いをする制度はあるが関税を戻してもらうには空港の窓口で手続きする必要がありかなり面倒だ。

日本では街中の店(ラオックスなど)で外国人観光客は電化製品から化粧品迄簡単な手続きで商品を無税扱いで買える。

今も同じであるかは確認していないが日本全国の新幹線を期間内乗り放題で低価格で乗れるパスを販売していた。

私が留学していた1970年代ころはアメリカにもアメリパスという外国人が利用できる低価格のアメリカ国内線の飛行機チケットがあったが、とうの昔に廃止されている。

外人観光客に対してやり過ぎと思われる優遇措置を講じている姿はいかにも国民に冷たくアメリカはじめ外国にへつらいっぱなしの自民党政治を見ているようで情けない。

2022年8月7日 記

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