本日の担当は小倉志郎さんです

―以下小倉さんの寄稿文の引用―

「『自衛隊は憲法第9条に違反しているから無くすべきだ』と言うと『敵国から攻められたらどうするのだ?その時のために自衛隊が必要だろう』と言われて答えに窮する」と護憲派と自認する人から弱音を聞かされることが何度もある。

実際に自衛戦争をしたら、日本は海岸線に原発を並べているから国家として滅亡すると私は15年間も世間に訴えてきたが、「国家の滅亡」などという大仰な言葉は多くの国民にはピンと来ないようだ。

 百歩譲って、仮に「敵国から攻められた時に自衛隊がその兵器と兵員を使って防衛行動に入った」場合、即ち「自衛戦争が現実に行われた」場合を想像してみよう。

今の日本では都会だけでなく地方でも生活は全面的に電気に頼っている。電気炊飯器、電子レンジ、トースター、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、照明、上水道、下水道、エアコン、扇風機、換気扇、都市ガス、テレビ、ラジオ、マンションや駅のエレベータ・エスカレータ、電車・新幹線、信号機、など。

上水道と都市ガスは供給施設のポンプやファンが電気で動く。

下水道も処理施設の機械は電気が頼りだ。

その他、銀行のATMも電源が無くなれば機能を失う。

「自衛のため」という立派な理由で「自衛戦争」を始めたら、敵のミサイルで先ず日本中の送電システムが攻撃されて大停電が起きるだろう。

これが現実になったら、私たちは非常用の水と食料を蓄えていようと3日間生き延びられたら上々だ。

高層マンションで一人暮らしの老人など1日も暮らせないだろう。

その上、ミサイル攻撃は続くのだ。

自衛隊があろうと私たちの暮らしを守ることは不可能だ。

2022年8月18日 記 小倉志郎

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