渋谷の路上で15歳の女子中学生が見ず知らずの母娘を切り付けて重症を負わせる事件があった。

人生これからという若者が死刑になりたくて犯行に及んだと言っているらしい。

友人によると日本は20代女性の自殺率が世界一高いそうだ。

死刑には犯罪抑止効果があるからと死刑制度廃止に反対する人も多いがこれが間違いということを知らせる犯行だった。

国家が良い殺人(死刑制度)と悪い殺人があると法律できめているのが日本だ。

自衛隊明記の憲法改悪が現実になれば国家の独立・主権を護るための自衛戦争で当然起きる殺人は合法(超法規?)となる。そして戦争の結果生命財産を失う無辜の市民の被害は国民として負うべき受忍義務として放置される。

敵方にも守りたい故郷と家族、無辜の市民がいるのは承知の上だ。

護憲運動とは一切の軍備を捨てどこの国とも軍事同盟を結ばないと戦後誓った憲法を護る運動の筈である。

しかし「平和の夢・理想さえ共有しているなら主張や立場は自由だ」とばかり辞書にも載っていない「同床異夢」の反義語「異榻同夢、いとうどうむ」まで持ち出し”9条を護ろうとするなら、むしろ自衛隊を合憲と認めたほうが護りやすい”など武力の保持を当然視する本末転倒護憲派さえ見かける。

大方の9条の会の会員も同じ考えかもしれぬ。

出世の話でもあるまいに「夢のまんまもいいものですね」と福田こうへいの「南部蝉しぐれ」を口ずさんでいる場合ではない。

戦争になれば夢どころか殺人破壊は待ったなしだ。

平和運動に参加するには勇気もエネルギーも必要だから強制できない。

しかし居酒屋でいくら本音は自衛隊廃止・日米安保廃棄の夢を共有していると言っても夢のままでは無責任な傍観者、戦争になっても仕方ないじゃないかの戦争加担者と同じだ。

2022年8月23日 記

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