本日は小倉志郎さんが担当します

―以下小倉さんの寄稿文の引用―

 「憲法第9条に明記された戦争放棄と非武装を実現すべきだ」と言うと、「それは理想論で現実の世界には通用しない。国を守るために自衛隊は必要だ」という人が国民の中に多い。

自衛隊は年中、戦車、装甲車、銃砲、ミサイル、戦闘機、軍艦、レーダーなどありとあらゆる兵器を使って戦闘訓練を行っている。

自衛隊員は座学および実技訓練を通じて、肉体的にも精神的にもいつでも戦闘に入れる戦争のプロに育っている。

これが現実だ。

しかし、だからと言って実際に戦争になった時に自衛隊が日本を守れるかと言えば、とんでもない。

膨大な放射能を溜め込んだ原発が海岸線に50基以上も並んでいる国土で戦闘が行われたら、日本は国土を守れるどころか、放射能汚染によって、永久に人が住めなくなってしまうのだ。

即ち、自衛隊によって国を守るという武装防衛論はまったく現実的ではなく、「幻想」でしかない。

 一方の憲法第9条の非武装を実現すれば、どんな理由があろうと戦争は不可能となり、国土を汚染させずに子孫に残すことができる。

自衛隊があり、米軍が居座る日本の現実からすれば非武装は「理想」と言う他ない。

広辞苑から抜粋すれば、「理想」とは「未だ現実には存在しないが、実現可能なものとして行動の目的であり」とある。

「理想」で何の不都合もない。

2022年8月26日 記 小倉志郎

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