今日の担当も小倉志郎さんです
―以下小倉さんの寄稿文の引用―
近隣の外国が「核兵器を開発した」とか「ミサイルの発射実験をした」とか「新たな航空母艦を就航させた」などという事実をもって「日本に対する脅威が増した」などという政府見解がマスメディアを通じて報じられる。
すると、大方の日本人は「そうだ」と思ってしまう。
そうなれば、毎年の防衛予算を増額し、米国製の新兵器を「爆買い」することに反対する世論など盛り上がるわけがない。
こういうことが何十年も続いているのが日本の防衛政策であり、おかげで日米の軍需産業は儲け続けていられる。
しかし、このような防衛政策で、政府によって宣伝されてきた「脅威」がなくなっただろうか?
まったくそんなことはない。
日本の同盟国アメリカは「脅威」が無くなっては商売が成り立たなくなる。
だから日本の近隣諸国の武器・兵器の開発を日本に対する脅威として過大に「宣伝」するのだ。
日本中の米軍基地に配備されている米軍の武器・兵器の破壊力の進歩を見れば、近隣諸国が対抗して武器・兵器を開発するのは当然だ。
米軍主導による日本に対する「脅威の再生産」のトリックに引っかかるのはいい加減止めようではないか。
本当の脅威は武器・兵器自体ではない。
武器・兵器に日本を攻撃する意志などない。
本当の脅威は外国の人々の日本に対する憎しみだ。
米軍に家族や仲間を殺されたゲリラは米軍に協力する日本への憎しみを募らせる。
そんな一人が携帯型小型ミサイルを2発ほど持ち、原発の弱点を狙って攻撃すれば日本を滅ぼすことなど簡単だ。
日本に対する脅威を無くす最も効果的で安上がりな方法は日本に対する「憎しみの心」を外国の人々に持たせないことである。
2022年9月10日 記 小倉志郎
お知らせ:
本日「軍隊を捨てた国コスタリカに学び平和をつくる会」の会報第68号をこのHPに転載いたしました。非武装中立を実践するコスタリカより更に徹底した平和憲法を持ちながら日本は憲法違反の自衛隊を強化して世界3位の軍事大国になろうとしています。是非本会に入会して日本の非武装中立の思いを一緒に実現しましょう。
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