国民が法律を守るべきであることは当たり前だ。

国、政治家、公務員など国家権力にかかわる人々が憲法を守ることも当然のことだ。

なのに、”国に憲法を守らせる、そして国によって現行憲法が変えられてしまわないように国民が憲法をガードして護ろう”などと全国的な運動が必要なおかしな国が日本だ。

国民の福祉、基本的人権を守るための大枠、規範である憲法は結果的に国家権力者に抑制と自制を求めるのは当然だ。

しかし国益を守るためならばというあいまいな理由で基本的人権に制限を加えようと憲法を変えたがっているのが現在の自公政権、他の改憲勢力だ。

現行憲法で我々に何か不都合でもあれば別だが我々にとって何一つ不都合はない。

75年もの間1か所たりとも変えずに問題なくこれていることが何よりの証拠だ。

「憲法を守ろう」正確には「政府、国家権力者に憲法を守らせよう」を市民運動の目標に掲げなければならないとは日本は一体どういう国なのか?

国の政治の目的は国民の幸福実現だ。

多くの国民はむしろ憲法の実現を望んでいるのに順守義務のある国側、とりわけ首相が先頭に立って強引に憲法を変えよう、としている理不尽は絶対許せない。

世界に輝く平和憲法を守るために全国に7500もの護憲運動体、9条の会がある。

私も来月8日午後1時半から静岡県三島市生涯学習センターで講演を行う予定だ。(このホームページの「ピースアゴラ全国行脚」の予定ご参照)

当たり前のことを進めるのに全国的な市民運動組織が必要などとは実におかしな話である。

幸いなことに日本には恒久平和を即実現するためのレール(平和憲法)が既に敷かれている。

このレールを外したら最後、日本の歴史は100年以上逆戻りし絶対に元には戻らない。

このことを歴史学者の遠藤美幸さんとともに熱く語ってくるつもりだ。遠藤さんは本書のタイトル「自衛隊も米軍も、日本にはいらない」の名付け親で「戦場体験を受け継ぐということ」ー高文研ーのご著書もありHPの中でも紹介した歴史学者だ。

お近くにお住まいの方や関心とお時間のおありの皆さまには是非当日三島に足を運んでいただきたい。

2022年9月13日 記

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