本日は小倉志郎さんの担当です
―以下小倉さんの寄稿文の引用―
コペルニクス(1473-02-19~1543-05-24)が1543年死の直前に書き上げた「天体の回転について」で地動説が公表されてから、地動説はすんなりと世界の常識として広まったわけではない。
コペルニクスの死後誕生したガリレオ(1564-02-15~1642-01-08)は自ら開発した望遠鏡で惑星の動きや「満ち欠け」の姿を観察し、地球を含めた惑星たちが太陽の周りを回っていると確信し、地動説を支持したが、ローマ法王庁の異端審問裁判で有罪とされた。
即ち、地動説が誕生して100年以上も経っているのに、世界の常識どころか世界の「異端」として排斥された。
人類誕生以来「大地は動かないで、天空が動いている」という認識が世界中の人々の心に染み付いていたからである。
今、世界では上記のこととそっくりなことが起きている。
第二次世界大戦で完膚なきまで叩きのめされて無条件降伏した日本において、1946年11月3日公布、1947年5月3日に施行された日本国憲法第9条に平和をつくる方法として「戦争放棄」と「非武装」が明記された。
これは、核兵器が開発された世界において、次の世界大戦が起きれば、もう勝者も敗者もなく、人類が滅びることが明らかになったからだ。
即ち、今後人類が平和に生き延びるための原理は「非武装」であることを日本の先人たちが発見してくれたのだ。
これはそれまでの「武力が国や民族を守る」という人類誕生以来の武力信奉からのコペルニクス的転回である。
即ち、私たち日本人は平和に関して世界のコペルニクスになるチャンスをつかんだのだ。
2022年9月12日 記 小倉志郎
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