―以下は本日担当の小倉志郎さんの寄稿文の引用―

国家の範囲を示す境界線を「国境」と言うが、日本は周辺を海に囲まれていて、陸上で他国と接する国境は無く、あるのは「領海」を示す境界線である。

沿岸からどこまでを領海とするかは歴史的紆余曲折の末に今は12カイリ(=約22.2キロ)とされている。

東シナ海に浮かぶ尖閣列島の領海に中国の漁船や軍艦が接近したり、侵入したりする度に、中国が尖閣列島を占領するのではないか、とマスメディアは大騒ぎをする。

さらに「いざと言う時に領海を守るために、海上自衛隊を始めとする軍備の増強が必要だ」とう声が大きくなる。

 もしも、実際に中国船が領海に侵入してきた際に、海の警察である海上保安庁の巡視船の警告で侵入を防げない場合に、海上自衛隊が武力で中国船を攻撃すれば、尖閣列島を自国領土と主張する中国との間で戦争になる可能性がある。

そんな危険を犯して領海・領土を守る必要があるだろうか?ありはしない。なぜなら、戦争になったら、国内の原発が武力攻撃されて、国土は放射能で汚染され、人間の住めない土地になってしまうからだ。

 国境を守ることと、国土を放射能汚染から守ることとどちらを優先させるべきか、良く考えねばならない。

私は子々孫々の幸せのために放射能汚染と無縁の美しい国土を優先させるべきだと思う。

2022年10月14記 小倉志郎

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