―以下本日担当の小倉志郎さんの寄稿文引用―

 「いろはカルタ」の最初が「犬も歩けば棒に当たる」だ。

例によって広辞苑によれば「物事を行う者は、時に禍いにあう。また、やってみると思わぬ幸いにあうことのたとえ」とある。

前々回の参議院選挙の結果、自民党が議席を伸ばし、改憲勢力が衆参両院ともに3分の2を超える事態になった。

これにショックを受けて、それまで選挙の直前や選挙期間中だけ行っていた「一人デモ」を毎日行おうと決心した。

その「一人デモ」を続けて既に6年半、自分が「歩く犬」のようになってきた。

見知らぬ人々の間で「一人デモ」をしていると人々の反応は実に様々だ。

ほとんどは私のプラカードに視線を向けもせず通り過ぎる。

視線を向けてもすぐに目を反らして行く人、何が書いてあるのかと注視するものの黙って行く人、「私も同じ考えです」と話しかける人、「ありがとうございます」とお辞儀をして行く人、「写真を撮らしてください」とスマホで写真を撮る人などなど。

好意的に話しかける人の多くは女性だ。

逆に批判的な人は男性で、話しかけてくることは実に少ない。

今までに「売国奴は日本から出て行け!」と追い越した男性、「台湾有事には南西諸島を奪われるから私は戦う」と言う男性、この2人だけだ。

批判的な人々こそ、私が「一人デモ」でメッセージを伝えたい相手なのだ。

ちなみに、今使っているプラカードは前に「原発を並べて自衛戦争はできない」、背中に「自衛隊を戦争のための部隊から災害救助即応隊にしよう」をそれぞれ吊るしている。

2022年10月29日 記 小倉志郎

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