―以下本日担当の小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 日本国憲法が誕生したのは今から丁度76年前の1946年11月3日だ。

第二次世界大戦が日本の無条件降伏で終わってからわずか1年2か月半しか経っていない時だ。

戦争中は言論活動を封殺されていた日本の平和主義の学者、評論家、ジャーナリストたち、および、連合国総司令部(GHQ)民生局の若者たちの非公式な連携プレーによって、日本が今後絶対に戦争を起こさないように、目標とすべき国家の姿を明確に表した内容の憲法がつくられた。

世界大戦が終わった直後で、原爆を落とされ、空襲で主要都市が焼け野原になった敗戦国・日本はもちろん勝者の側の諸国も二度と戦争はやるまいという気分がみなぎっていた。

「戦争放棄・非武装」を明記した徹底的な平和主義の憲法が生まれたのは「奇跡的」と言って良い。

この憲法のおかげで、日本は朝鮮戦争にもベトナム戦争にも国家として巻き込まれずに済んだ。

しかし、世界各地で局地的武力紛争が続いた。

「戦争放棄・非武装」と言うユニークな日本国憲法は世界に認知されて、紛争地域の人々からはそのような憲法を持つ日本人は羨ましがられたり、紛争地域を訪れた日本人が「日本は戦争に加担しないから」と危害を加えられないと言う時代が続いた。

その日本国憲法が、衆参両院で共に改憲派の議員が3分の2を超える状況の中で「改変」されようとしている。

「改変」されてからでは手遅れだ。子々孫々の幸せのために何としても「改変」の動きにストップをかけねばならない。

2022年11月3日 記 小倉志郎

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