―以下本日担当の小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 「付和雷同」と言う四文字熟語はほとんどの人が知っていると思うが、意味を例により広辞苑で復習すると「自分に一定の見識がなく、ただ他の説にわけもなく賛成すること」とある。

すぐに、我が国で最近起きた出来事が思い当たる。

今年2月24日に勃発したウクライナ戦争の直後にアメリカの主導で始まったロシアに対する経済制裁に、日本がまさに「わけもなく賛成し」参加してしまったことだ。

ウクライナ戦争の当事国でもない日本が戦争当事国ロシアに対して、「経済戦争」とも言われる「経済制裁」を一方的にしかけたのだ。

ただちにロシアから日本は「非友好国」と認定されて様々な非軍事的な報復が始まった。

石油・天然ガスなどエネルギー資源、小麦など農産物、カニやサケなど海産物の輸出に関する制限、北方領土へのビザなし訪問の中止、日本漁船への監視の強化、北方領土返還交渉の中断などなど、制裁を加えた側の日本が逆に痛い目に遭っている。

「付和雷同」の語源は、周から漢にかけての古代中国の書物「礼記(らいき)」の一節だそうだ。

今から2000~3000年前に生まれた言葉だ。

ウクライナ戦争に関して中国はウクライナとロシアのどちらに対しても中立を保っている。

ウクライナ戦争の停戦の鍵を握っているのは中国ではないかと世界から期待もされている。

日本は隣国中国を敵視したり、蔑視したりしてはいけない。

2022年11月8日 記 小倉志郎

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