-以下本日担当の小倉志郎さんの寄稿文の引用ー
日本が絶対に戦争に巻き込まれないために、自衛のために軍備を保有するのと、憲法第9条に書いてある通り非武装でいるのとどちらが有効かという議論が繰り返されてきた。
ウクライナ戦争が勃発してから、自衛隊の戦力をこれまでよりも増強すべきだという声が世間で強まってきた。
その影響を受けて、これまで憲法第9条の記述を支持してきた仲間の中からまで「非武装では日本を守れないのではないか」という弱気の声まで出る始末だ。
そういう人に「軍備を増強しても、実際に戦争が起きれば、海岸線に50基以上も原発を並べた日本は国土が放射能汚染して滅びるしかないから、軍備は使えない。
即ち、役に立たないのだから非武装が良い」と言えば、「その戦争を起こさないための抑止力のために持つ軍備だ」と答える。
要は「使えないけれども抑止力として役に立つから軍備を持つ」という主張だ。
しかし、現実の自衛隊を見て見よう。
日本中で自衛隊は実弾射撃訓練を行い、米軍と一体化した軍事行動の演習も行っている。
米軍の指揮下で行動する体制もできている。
米軍の命令一下、自衛隊は戦闘を開始する準備ができているのだ。
こんな状態で「自衛隊は実際には使わず、単に抑止力として持っているだけだ」などと言うのはウソだ。
軍備が「抑止力」だというのは軍事力信奉者の根拠のない「逃げ口上」でしかない。2022年11月16日 記 小倉志郎
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