11月10日は終日長崎市を行脚。

昼過ぎまで長崎地区労働福祉会館で『自衛隊も米軍も、日本にはいらない』の著者を囲む会。

長崎の著名な弁護士で大学時代の友人に地元活動家数人に声をかけ長崎講演実施の打ち合わせの面談を依頼していたが当日は急遽15名も参加する平和学習会となった。

司会役の川野浩一さんは原水爆禁止日本国民会議共同議長で自身被爆者だ。

参加者は長崎を代表する各種平和団体の代表者的な皆さん。

岡まさはる記念長崎平和資料館理事長の崎山昇さん、高校生平和大使派遣委員会責任者の平野伸人さん、本島等市長銃撃事件の現場に居合わせた関口達夫元長崎放送記者等。

質疑応答で「あと3年で自衛隊廃止・日米安保破棄は時間的に難しいのではないか」との質問があった。

私は「3年かけてできないことは100年かけてもできない、3年あれば軍隊の廃棄など十分可能」と力説。

参加者に非武装中立の世論を喚起するために本書拡販が最重要と呼び掛けた。

懇親会ランチの席で長崎大学教育学部の名誉教授から驚く話が出た。

長崎大学教育学部は自治会も民族派に牛耳られ日本有数の改憲派の拠点と言う。

長崎大学が日本会議の発祥地であることを浅学な私は長崎で初めて知った。

午後崎山さんが理事長の長崎平和資料館を訪ねた。

資料館は豊臣秀吉のキリシタン禁止令で処刑された日本26聖人記念館(西坂公園)の上にある。

崎山さんは被爆2世で全国被爆二世団体連絡協議会会長でもある。

日本の明治以降のアジア諸国に対する加害責任を明らかにする文献資料、写真がずらりと並ぶ異質の資料館だ。

朝鮮人強制連行の端島(はしま、通称軍艦島)関連資料の他、驚いたのは三菱長崎造船に強制連行された朝鮮人労働者の劣悪な寄宿舎「木鉢寮」が1986年解体される直前に撮影された写真があったことだ。

拙著を資料館に10冊買っていただいた。

最後にスコットランド人で武器売買で財を成し”死の商人”とも言われたグラバー氏の邸宅を久々に訪問した。

三菱も三井も、今も昔も財閥はみんな戦争で儲けて大きくなった。

夜、北九州市小倉の松本清張記念館を訪問のため長崎を発った。

2022年11月25日 記

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