2022年度第二次補正予算案(総額約29兆円)が一昨日の衆議院に続き明日2日の参院本会議で成立しそうだ。
昨日参議院予算委員会の模様をNHK国会中継で見て野党の質問に失望した。
予算・決算そして法律の制定、改廃を決める以外には国会議員など不要だという人もいるほど予算委員会は国会の中で重要な委員会だ。
審議内容は予算案に止まらない。
あらゆる国家の運営には予算が関係するから、あらゆる問題の是非を討議する場である。
ところがせっかく国政の重要問題を論ずる予算委員会で野党の質問は専ら秋葉復興大臣、杉田水脈総務政務官の個人攻撃・追及、統一教会問題、子供の貧困、北海道酪農業の困窮などと私からすればもうすぐ閉会になる国会での審議優先順位は低い問題が多い。
今国会終了後に岸田首相は新たな国家安全保障政策にかかわる主要3文書を書き換える。
このうちの「中期防衛力整備計画(中期防)」は来年度防衛予算に直接関係し来年度から大幅に増額される。
来年の通常国会の短い審議期間で2023年度防衛予算案を野党が阻止するなど不可能だ。
だがこの最重要政策変更を今国会で厳しく追及する野党議員は殆どいない。
野党は国民に存在感を示すためにも国家安全保障問題、エネルギー政策問題に的を絞って政府を攻めるべきだ。
敵基地攻撃能力の保有、辺野古新基地建設などいくら地元の地方自治体の市民、首長が国に反対の陳情しても外交と安全保障、エネルギー政策は国の専管事項と言って無視し続ける。
原発再稼働、運転期間延長や抜本的防衛能力の強化による戦争の危険こそ野党は今国会で時間をかけて本気になって政府を追求しないでどうする。
2022年12月1日 記
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