―以下本日担当の小倉志郎さんの寄稿文の引用―
15年前に「原発を並べて自衛戦争はできない」という小論文を季刊誌「リプレーザ」に投稿し、その中で「自衛戦争ができないのだから、憲法第9条に書いてある通り非武装で良い」と書いた。
以後、まともな批判を見たことがないと前回の投稿で書いた。
ただ一つだけ素朴なコメントがあった。
それは「非武装でも攻められることを防げないのではないか?」というものだ。
私が小論文で伝えたかったことは、万一攻められた場合に、どういう対応のし方をすれば被害を最小限に押えることが出来るかという問題への回答としての非武装であった。
しかし、この素朴なコメントを発した人は「攻められること」自体が問題で「非武装は攻められた場合の対応策にならない」と言いたいのだろう。
対象とする問題が違うし、私は「非武装なら国内で戦闘が行われず、原発も破壊されず、日本が滅びることもないから、万一攻められても大丈夫」という考えだから、このコメントには答えるつもりはない。
逆に、軍備を持てば攻められないかと言えば、それが事実ではないことはウクライナ戦争を観れば明らかだ。
ニュースによれば、ウクライナの原発が破壊されないか、戦争当事国のみならず世界中がハラハラしている。
国際原子力機関(IAEA)は原発とその周辺地域を「非戦闘地域」にしようと提言までしている。
即ち、IAEAも間接的ながら原発を並べた日本の非武装を支持してくれている。
12月2日 記 小倉志郎
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