―以下本日担当の小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 いつも不思議に思うことがある。

それは私が「一人デモ」が効果的だという話をする時に、それに一応賛同しながら「でも、誰かと一緒でなければできない」という人が多いのだ。

例えば、駅頭などで10人前後が一緒に行うスタンディングデモに参加するのには何の抵抗も感じないのに、一人でプラカードを持って街中を歩くのは恥ずかしくてできないらしい。

同じ内容の意思表示をするのに、誰かと一緒ならできて、一人ではできないとはまことに不可思議だ。

今から約400年前なら「地球の周りを太陽が回っている」という天動説が常識であり、「地球が太陽の周りを回っている」という地動説を唱える人は少なく、ローマ法王庁で異端者とされて火炙りの刑に処せられたのだから、少数派の意思表示は危険だった。

今は本人の考えが少数派であろうと公表しても殺されたりはしない。

たとえ話だが、「100人の村」があったとして、その中の99人が「軍備増強賛成。自衛のための戦争なら賛成」と主張し、自分1人だけがそれに反対だった場合、「誰かと一緒でなければ」などと言っていては反対の意志表示はできない。

「誰かと一緒に」などと言っていては、デモができる日が桁違いに減ってしまい、今戦争に向かって暴走している日本の政治にブレーキをかけることは不可能だ。

一人デモなら誰と日程調整する必要も無く毎日できる。

戦争に巻き込まれたくない人は、ぜひ勇気を出して一人デモを始めてほしい。

2023年1月6日 記

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