―以下本日担当の小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 最近、マスメディアが流す情報の中でやたらと“専守防衛”という言葉を目にする。

「台湾有事で自衛隊が米軍と共同行動をするのは“専守防衛”を逸脱する」とか「米軍が攻撃されたら集団的自衛権の行使で自衛隊が米軍を支援するのは“専守防衛”を超える」とか

「“専守防衛”のための武力保持は憲法9条で認められている」とか。

即ち、「“専守防衛”の範囲内であれば、武力を保持しても良いし、その武力を使っても良い」という風潮が日本を覆い始めている。

マスメディアに登場する著名な識者たちの論調もそれを助長しているものがほとんどだ。

この風潮が与党・野党で共通しているのだから恐ろしい。

“専守防衛”の範囲内であろうが範囲を逸脱していようが、武力を行使すれば戦争になる。

戦争になれば、原発を攻撃されて国土は放射能汚染で国民が暮らせる国土を失い日本は亡びるのだから、“専守防衛”の範囲を超えるか否かで是非を論じても意味はない。

絶対に戦争に巻き込まれないための確実な方法として「非武装」という方法がある。

しかも、それは今の日本国憲法に明記されている。

“専守防衛”という言葉は戦争に巻き込まれる可能性を高める武力保持という「毒」を国民に飲ませる極めて悪質な「糖衣」だ。

“専守防衛”という言葉に出会ったら眉に唾をつけ絶対に騙されてはいけない。

2023年1月11日 記 

\この記事が気に入ったらぜひSNSでシェアしてください!いいねボタンも押して頂けるとうれしいです!/