国会では野党が岸田首相の長男の秘書官がロンドンで公用車を使い買い物をしていたとの週刊誌報道を取り上げて岸田首相を追及している。
公私混同ではないかと言っても岸田は全く意に介さず外務省も官房副長官も問題ない、の一点張りだ。
岸田は長男への後継は今は考えていないと言いこの人事は極めて妥当と言って開き直る。
自分自身もコネで日本長期信用銀行に就職し世襲で国会議員になった。
海外視察の自民党議員が出先でどんなことをしているか。
私は銀行のニューヨーク支店勤務時代に直接経験している。
選挙区の有権者に向けた視察旅行という名の物見遊山の挨拶状を500枚以上も持ち込み住所録を渡して銀行員に宛名書きをさせるのだ。
ニューヨークから議員の手紙をもらった有権者は感激する。
挙句に郵便切手代も銀行にたかる。
こんなことは日常茶飯事だった。
ロンドンのハロッズで買った土産物を閣僚全員に配るというのも岸田らしい。
仲間内に気使いして首相の地位を保とうとする姑息な岸田の姿だ。
岸田の4年半の外相時代の在外公館館員の評判も面倒見のよい、いい大臣だった、と出先の現役公使から聞いた。
私が途中で外交官志望を変えたのもこんな外交官の姿を知って失望したからだ。
大使館員の困りごとにすぐ対応し雨漏りを迅速に修理する大使の評判がよく館員の苦情より外交を優先する仕事師大使は評判が良くないらしい。
外交は平和の要でありすべてだ。
今国会でも岸田が抑止力強化は外交を進めるうえでも重要と言うのを聞いて失望した。
これが外務と防衛大臣同士の外交(ツープラスツー)をあちこちの国と行う日本の外交、自民党政治の情けない姿だ。
だから国民も外交は大事だが軍事力の強化も必要などと、間違った考えに洗脳されてしまう。
憲法第9条を持つ日本の首相が武力(暴力)を当てにしてどうする。
100%外交で平和を築くのが日本の姿だろう!(敬称略)
2023年2月2日 記
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