―以下本日担当の小倉志郎さんの寄稿文引用―
私が一人デモをする際に胸に吊るすプラカードの代表的な文言は「原発を並べて自衛戦争はできない」だ。
これをA3サイズの紙を縦にして3行に分けて書く。
文字数はたったの15字だ。
友人の中には「小倉さんのプラカードでは説得力が無い」と断じる。
友人の言う通りだ。
でも、それで良いと思っている。
「原発」はもともと科学技術を利用する超複雑なシステムだし、「戦争」も超複雑な社会現象だ。
そんな超複雑なものごとの間の関係をたった15文字で説明し、「だから・・・はできない」などと言う因果関係を街で出会う不特定多数の人々に説得など不可能なことは最初からわかっている。
私のねらいは、このプラカードの15文字を目にした人が一人でも「あれは何じゃ?」「あの人はなぜあんなことをしているのか?」「何を訴えたいのか?」「原発と自衛戦争と何か関係があるのか?」などと疑問を持ってもらえたら良いのだ。
なぜなら、そのような疑問を持った人は、その後、マスメディアが流すニュースの中で「原発」や「自衛戦争」という言葉に出会った時に、私のプラカードの文言を思い出してくれたり、疑問に感じたことを自ら調べようとしてくれるかもしれないからだ。
即ち、一人デモの具体的効果は「説得」ではなく、調べたり、考えたりする「きっかけ」を与えることだ。
そう考えれば楽な気持ちで一人デモができる。
2023年2月3日 記
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プラカードは短い、端的な言葉の方がいいと思います。「あれはなんじゃ?」「あの人は何を訴えたいのか」と立ち止まった人に、用意しておいたプラカードの主張を書いたチラシを上げたらいいと思います。それを読んだ人は誰かに話すかもしれません。’