―以下本日担当の小倉志郎さんの寄稿文引用―

 普通、「甘え」という言葉は個人に対して使うが、ここでは集団としての日本人、即ち、日本社会が持っている集団としての態度について使う。

日本社会は「甘え」の状態にあり、それが今の衆愚政治の主な原因だと私は思う。

「甘え」の本質的特徴は、自分が感じたり、考えたりすることがあると、他者も同じように感じたり、考えているだろうと思いこむことだ。

今の日本にはそういう個人が沢山いるので、日本が社会的「甘え」の状態にある。

「自分は、絶対に戦争は嫌だ。他の人々も同じように考えているはずだから、戦争など起きるわけがない。」と思いこむ。

選挙で名前を書いて投票しただけなのに、「自分が一票を投じた政治家が自分の望みに反する政治をするわけがない。」と思い込む。

現実には「自衛のため」という大義名分さえあれば戦争しても良いと考える人々が沢山いるにもかかわらず、である。

自分とは感じ方や考え方が異なる人々が沢山いるのが日本社会だということに気が付けば、「甘えて」などいられない。

そして、自分自身の意見を積極的に身近な人々に表明せずにはいられなくなる。

今の衆愚政治から脱するには、そのような行動をする個人が増えることが必須の条件だ。

行動の具体的方法は実に簡単だ。

それは「一人デモ」である。

実行すれば確実に手応えがあり、楽しく、充実感が得られることを、6年半余り体験した私が保証する。

2023年2月15日 記

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