―以下本日担当の小倉志郎さんの寄稿文引用―

 「心」と言っても漱石の小説のことではない。

戦争が起きる条件の一つとしての「心」のことだ。

私たちが今一番防ぎたいと思っているのは戦争だ。

その戦争は非武装ならば起き得ないのだが、仮令軍備があったとしても、それだけでは起きない。

軍備を持つ国がそれを使って戦争を起こすためには、その国の国民が相手国に対して、「やっつけてやろう」と言う敵意の「心」を持っていなければならない。

「心」というものは石や金属の塊のように不変のものではなく、時間と共に常に変動しているものだ。

今、敵意だった「心」も状況の変化に応じて好意の「心」に変わる可能性がある。

どんなに強力な軍備を持っていても、相手国に対して好意の「心」を持っていたら、その相手国に攻め込むなどということはあり得ない。

戦争を防ぐためには非武装になるのが100%確実な方法だが、次善の策としては、相手国が自国に対して好意の「心」を持つような政策を取ることだ。

これは難しいことではない。

相手国が困っていることがあれば、それを解決するのを助けてやれば良い。

食料難であれば食料を送ってやれば良い。

地震・台風・洪水など自然災害があるなら救援の人員や物資を送れば良い。

生活向上のための予算が不足しているなら、資金援助をすれば良い。

現在の日本の防衛関係費を日本の隣国の困りごとを解決する支援に回してみたらどうか。

きっと多額のおつりがくるはずだ。

イージス艦、F35、オスプレイ、トマホークなど高価な米国製兵器を爆買いするなど愚の骨頂だ。

2023年2月23日 記

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