―以下本日担当の小倉志郎さんの寄稿文引用―
江戸時代に直訴と言えば、命がけだった。
百姓が自分たちを治める代官や大名の悪政に苦しんだ挙句に、江戸に出て全国統治の最高位にいる徳川将軍に悪政を止めてくれと直訴すれば、武士階級の特権である政治に口出しをしたとして、斬首か磔刑に処せられた。
身分制という秩序を乱す大罪を犯したからだ。
明治時代に入って「四民平等」という建前になったが、主権は徳川将軍から天皇に移り、貴族制は残った。
足尾銅山鉱毒事件という公害が発生し、田中正造は政府に訴えても拉致があかず、遂に主権者である天皇へ直訴するに至った。
天皇に直接意見を言えるのは元老という側近たちだけだったから、田中正造は「狂人」扱いされる事態になった。
さて、今の日本の悪政を正すにはどうすれば良いかを考えてみよう。
1945年の敗戦、1947年の新憲法施行を経て、主権は天皇から国民に移った。
悪政を行っているのは「代官」役である政府や官僚たちである。
政府に訴えても拉致があかないとすれば、主権者に「直訴」せざるを得ない。
もう、悪代官たちに要請やお願いをするのはいい加減に止めて、主権者である国民に直訴しよう。
主権者である国民に訴える方法はいくらでもある。
その最もやり易く、且つ効果的なのが「一人デモ」だ。
これを利用しない手はない。
2023年3月5日 記
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