4日の土曜日から私は対馬の厳原(いずはら)に来ている。

対馬交流センターで昨日5日に開催された日韓文化交流イベント「対馬から世界へ」の出演兼演出の金春江さんのイベントを応援するためだ。

コロナ蔓延まで私は「憲法寄席」という護憲のための演劇、音楽、芝居などを演じる市民運動グループで音楽活動していた。

コロナの前の桜の季節に私は北トピアで行われた公演で「元禄花見踊り」を三味線で演奏し、金春江さんは韓国の伝統舞踊を演じたのが初めて会ったキッカケだ。

金春江さんは朝鮮通信使をライフワークとして日韓交流の活動を続けている。

今回は日韓から素晴らしい芸術家たちを集めての素晴らしい朝鮮通信使物語公演であった。

さて朝鮮半島はかつて日本の植民地とされ母国語と氏姓制度を奪われ室町時代から続く李王朝を廃絶させられた。

朝鮮半島は日本が敗戦で引き揚げた後、ソ連【現ロシア】とアメリカの統治下におかれ南北に分断されたままの状態が続いている。

日本はかつての宗主国として朝鮮半島の再統一に責任があるが現在の日本の与野党を見わたしてもそんな能力と意志を持った政治家はいない。

もうしばらくは民間の力で交流を続けて統一に貢献していくしかない。

朝鮮通信使は慶長12年(1607年)から文化8年(1811年)まで12回来日した。釜山から500名前後の使節と対馬藩の宗氏が先導役の日本人荷駄隊を含めると総勢1300人近い大行列旅行である。

釜山から対馬を経由して江戸や日光まで旅をして江戸幕府と文化交流(交流と言っても朝鮮の文化を日本が学んだ)を行ったがこれを知っている日本人は少ない。

日本は明治初頭から1910年の日韓併合を経て敗戦まで70年以上にわたって、かつて文化の先達であった朝鮮民族に苦難・苦痛を与えた。

この事実を謙虚に反省し謝罪するところから初めて南北朝鮮との新な関係を築くことができると理解すべきである。

2023年3月6日 対馬にて 記

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