3月10日は東京大空襲記念日だ。

陸軍記念日(日露戦争で奉天(現瀋陽)を陥落させた記念日で休日)で家族が東京に帰省する日を狙った作戦とも言われ10万人が犠牲になった。

戦争は人間を鬼にする、戦争の悲惨・残酷さは、当人は勿論、家族の将来にまで影響し災禍を残す、だから戦争の実態を知るため体験者の話を聞こう、若者に聞かせよう、と努めている人たちがいる。

私はその努力に敬意を表する一人だ。

しかしいくら戦争の悲惨さ、残酷さを知っても、若者に知らせても「戦争は厭だ」「戦争反対、平和を護ろう」で終わったら何もならない。

なぜなら「戦争をしないで済むように敵が日本に攻め込む意欲をなくすように抑止力となる強力な軍隊を持とう」と自衛隊抜本的強化にまっしぐらの人たちも「自分たちだって戦争には反対」と言うからだ。

ロシアのウクライナ侵攻を機に戦争は厭だ、だから日本も強い軍隊を持った方が安心だ、と考える若者がかなり増えてきた。

この傾向について5月出版予定の拙著の新版でそれは間違いであると書いた。

岸田政権下、日本の自衛隊は明日戦争になってもいいように急ピッチで反撃体制を構築中で準備はほぼ整っている。

しかし自公政府は戦争準備を全て現憲法の範囲内でやっていると言いのけている。

日本を真に平和にするためには憲法で不保持を明言している軍隊(自衛隊、米軍)を日本から無くす、まで実現しようとしない限り9条の条文を護るだけでは戦争勃発は止められない。

本書「自衛隊も米軍も、日本にはいらない」で提案している戦争根絶の具体的・現実的・方法まで若者に伝えない限り折角の「戦争体験教育」の努力も水の泡になりかねない。

2023年3月10日 記

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