―以下本日担当の小倉志郎さんの寄稿文引用―

 最近、ある意見や行動に対して批判する場合に「違和感がある」という言い方を聞くことが多くなった。

例えば、「福島県は放射能汚染で内部被ばくの可能性があるから行かない方が良い」と言えば、「現在住んでいる人々がいるのにそういう言い方には違和感がある」

とか、

「自衛隊は憲法第9条の武力放棄の文言に反しているから違憲だ」と言えば「国民の多くが自衛隊の存在を認めているのに、そういう言い方には違和感がある」

などである。

昨年の選挙の最中に某野党の党首が「日本が非武装・中立を目指すことについてどう考えるか?」という質問に対して「今はそれを表立って主張はしない」と答えた。

また、某九条の会の集いで同じ質問をしたところ会の代表は非武装・中立を主張すると会がまとまらなくなるので、今はそれを訴えない」と答えた。

どうやら、某野党や某九条の会の中には「非武装・中立」を表立って訴える行為に「違和感」を感じる人々が多いらしい。

 「違和感がある」と言う言葉には、相手の意見や行動に批判的な感情がこもっているが具体的にどこをどう批判し否定したいのかあいまいだ。

あいまいなだけに反論しにくく、この言葉が出ると議論が先に進まなくなる。

護憲運動や脱原発運動をしている仲間の間での議論ではこのあいまいな言葉を使うことをやめよう。

2023年3月13日 記

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