―以下本日担当の小倉志郎さんの寄稿文引用―

 映画「目には目を」を観たのは今から六十数年も前、私が高校生の頃だった。

シリアを舞台に繰り広げられ、悲劇的結末の復讐劇だ。

イスラム文化圏の人々の復讐の執念を印象付けられた。

実はイスラム教が生まれるはるか前、今から4000年近く前につくられた「ハンムラビ法典」の中に「目には目を、歯には歯を」という復讐の掟が記されているそうだ。

即ち、目を潰された被害者は、加害者の目を潰す復讐をしても良いと。

このような掟はイスラム世界に限らない。日本の江戸時代も「かたき討ち」という復讐が許されていた。

殺された人の親族は加害者を殺す「かたき討ち」をしても良いと。

それどころか、むしろ、「かたき討ち」をするのが当然であり、奨励されていた。

それが新たな犯罪を抑制する効果を持ち、治安維持の一助となっていたからだ。

さらには、吉良上野介を浅野家の家臣たちが集団で行った「かたき討ち」は「忠臣蔵」という超美談として伝えられている。

そんな日本だから、安全保障に関して、麻生太郎自民党副総裁が「やられたら、やり返すのが当たり前だ」と言う暴論を吐いても、世間にはすんなりと受け入れられている。

しかし、ミサイルや核兵器など大量破壊兵器が発達した上に、国内に放射能を溜め込んだ原発を並べた日本が武力で反撃などしたら、日本が滅亡するのは見え見えだ。

21世紀の今は「目には目を」は通用しないのだ。

2023年4月12日 記

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