在留資格のない外国人の強制送還を促進する入管難民法改正案の国会審議が今日から始まる。
片や外国人労働者を確保する目的で政府有識者会議は外国人の技能実習・特定技能両制度の見直しを検討。
10日に技能実習を廃止し、これまで技能実習制度にはなかった「人材確保、労働力確保」を目的にする新制度の創設を提案する中間報告書のたたき台を示した。
現行制度の下で、不法滞在となった外国人女性を入管施設内で死亡させた入管職員の人権無視の非道を被害者親族が訴える裁判が継続中だ。
世界一難民認定をしない日本政府が労働力不足を解消するためには東南アジアから更に多くの労働力を受け入れようとしている。
政府は外国人労働者を3K「きつい・汚い・危険」の頭文字に近年は「帰れない」「厳しい」「給与が安い」が加わった業界の貴重な労働力として受け入れている。
街には欧米の観光客がやたらに目に付く。
政治的には中国を敵視しながら中国人観光客の落とすお金にはひそかに期待している。
いびつなご都合主義だ。
難民受け入れ政策こそ政府は一刻も早く欧米並みに近づける努力をすべきだ。
私はその腹案・妙案を一度このメッセージで書いたことがある。
正直なところ、観光客は別として日本はまだ欧米のように外国人労働者を隣人として当たり前に受けいれるところまで来ていない。
悪い冗談だがフィリピンやカンボジアには大勢日本の若者がホテルに滞在して悪事を働いていた。
日本企業でコスト削減のための海外進出で不自由な海外駐在員生活を強いられている日本人労働者も多い。
外国人労働に安易に頼るのではなく日本人の労働者をもっと厚遇し知恵を働かせて有効に活用すれば国内で労働力不足を補う方法はきっとある。
2023年4月13日 記
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