―以下本日担当小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 今の世の中、様々な情報が洪水のように流れていて、どの情報が本当で、どの情報が嘘かを、当の情報を視ただけでは判別できない。

自分が現場で目撃できない所で起きた事柄についての情報はメディアや他人を通して間接的に入手するわけで、その真偽を判別できないことは無理もない。

それに対して「メディア・リテラシー(メディア経由の情報を判別する能力)を高めることが必要だ」などと言われるが、それができる定石はない。

世の人々のそのような弱点を知り尽くした政府は巧妙に情報を発信して、国民の意識をコントロールしている。

ウクライナ戦争が起きれば「軍備増強が必要だ。財源は増税やむなし」、

北朝鮮が「ミサイル」を発射すれば「脅威がさらに高まった」、

ロシアへ経済制裁が始まれば「燃料確保が困難になるから原発を最大限利用すべきだ」、

「タンク増設の場所が無いから、汚染水は海に放出するしかない」と。

全て嘘だ。

しかも、ナチスがドイツ国民を洗脳した実績がある「嘘も百回流せば国民はそれを本当だと信じる」という手法を徹底的に利用しているから始末が悪い。

対する護憲派や脱原発派の私たちの仲間は「それは嘘だ」と相手に批判をぶつけてばかりいる。

相手は嘘であることを承知の上で国民をコントロールしている確信犯なのだ。

これからは洗脳されたり、されかかっている私たち国民に対して「政府の発表を鵜呑みにするな」という宣伝に力を入れるべきだ。

2023年4月18日 記

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