―以下本日担当小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 自民党の麻生太郎副総裁は17日、福岡市で講演し、自衛隊の体制強化の必要性に言及した。

北朝鮮の弾道ミサイル発射や、台湾有事の可能性といった日本を取り巻く安全保障環境の変化に触れ

「今までの状況と違う。

戦える自衛隊に変えていかないとわれわれの存立が危なくなる」と述べた。(情報源:日経新聞ネット版2023-04-17)

「戦える」と言うのは換言すれば「戦争ができる」ことだ。

時々自衛隊幹部の記者会見でこれと同じ発言を聞くことがあるが、幹部たちの語り口はみな威勢が良く、「お国のために」戦う意欲満々だ。

即ち、”今までと違い我々の存立にかかわる有事が身近にせまっている。

我々は有事となれば今すぐにでも戦うぞ”

という気持ちが伝わってくる。

 現在、全国で安保法制違憲訴訟の裁判が20数件行われている。

私もそのうちの一つの原告だ。

既に出たいくつかの判決においては、「現実に戦争がすぐに起きるとは言えず、実際の被害が出ていないから、違憲か否かの判断をする必要がない」と裁判官たちは合憲・違憲の判断を避けている。

裁判官たちには、①自公政府は確実に戦争が近づいているという前提で政策決定をしていること②私たちが訴えている日本がこのままでは戦争に巻き込まれる可能性は決して非現実的なことではないこと、を知ってもらいたい。

できることなら、麻生氏に安保法制違憲訴訟の法廷で「戦争は近い」と証言してもらいたい。

2023年4月26日 記

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