今日は憲法施行76周年記念日だ。
私の「新版自衛隊も米軍も、日本にはいらない」も今日の日付で出版した。
さて一昨日「米軍基地をなくす草の根運動」の総会終了後、有志で千代田線乃木坂駅から麻布米軍ヘリ基地に向かった。
現地で基地撤去実行委員会の板倉博代表と落ち合って基地を案内してもらい1967年から続く基地撤去運動の説明を受けた。
残念だが大半の都民は六本木に米軍基地があることすら知らない。
トランプ大統領やバイデン大統領は横田基地からここ麻布にヘリで都心入りした。(上の写真)
公称赤坂プレスセンター、と言い乃木坂駅前の地図案内板にも基地の表示はなくブランクだ。
道路を隔てて青山墓地、国立新美術館、日本学術会議、政策研究大学院大学の建物が連なる。
面積約27千平方メートル(後楽園ドームの球場グランドが2個以上入る広さ)で管理は在日米陸軍基地管理本部だ。
敷地内には米兵用ホテルと米軍準機関紙「星条旗新聞」、国内で情報収集(スパイ)活動する陸海空軍施設が入るビルがある。
正門には拳銃を持った警備員がいて物々しい。
帰りに南麻布にあるニューサンノー米軍センター(通称ニュー山王ホテル)に回った。
新版141ページに書いている日米合同委員会の定例開催場所である。
正面玄関には日米の国旗が掲げられているが中に入れるのは米軍高級将校と日米合同委員会に参加する日本の官僚だけのようだ。
私がタクシーの助手席からカメラを向けたらすぐ日本人警備員が出てきてこちらを撮影し始めた。(下の写真)
これが独立後71年たってもアメリカ植民地のままの日本の姿だ。
ヘリ基地は旧麻布三連隊の敷地だが戦後米軍に接収された。
独立後日本に返還される約束でNHKが移転するはずだったが米軍が居座った。
これに対し日本政府は為す術なく今日に至っている。
自民党がアメリカの属国状態に甘んじているのは承知だが日米同盟を肯定する民主党政権もこの基地には手を付けなかった。
政治家も政治家だが外務省も外務省だ。
今年は有明防災公園で憲法大集会が「あらたな戦前にさせない!」と題して開催される。
平和憲法を実現するというなら都心に居座る米軍基地、日米安保体制、米軍の補助部隊として益々戦力を強める自衛隊の廃絶こそを集会のスローガンに掲げて欲しい。
「あらたな戦前に」と言うが戦後の米軍統治はまだ終わっていない。
2023年5月3日 憲法記念日に記
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