―以下本日担当の小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 自衛隊のような軍事組織があれば、いつか戦争を始める可能性がある。

しかも、自衛隊は憲法第9条の文言に違反している。

そんな思いのところへ、中米のコスタリカ共和国は実際に軍隊を捨てて平和を保っていることを教えられ、日本もそれに学んで憲法第9条を実現しようとコスタリカに学ぶ会を始めたのだ。

それから間もなく、イラク戦争が始まり、自衛隊が「非戦闘地域で後方支援をする」という名目でイラクへ派遣された。

日本が攻められていないにもかかわらず、戦争をしている外国の地へ派遣されたのである。

それを非常に心配した私に対して、大手新聞社の論説委員までやった先輩から

「心配しなくていいよ。自衛隊の若者たちは命を失いたくないから、実際に戦争が始まりそうになったら、皆逃げ出して、戦争など起きないよ。」

とたしなめられた。

私はその先輩の説に納得できず、対話を続けたが、先輩は自説を最後まで曲げなかった。

昨年、「原発を並べて自衛戦争はできない」及び「自衛隊を戦争のための部隊から災害救助即応隊にしよう」というプラカードを吊るして一人デモをしながら横浜駅構内を歩いていた際、若いサラリーマンから「自衛隊についての“おじさん”の考えをぜひ聴きたい」と話しかけられた。

対話をしているうちに彼は「日本が攻められたら、私は戦います」と言うのだ。

自衛隊員でもない若いサラリーマンがそう言うのだから、日々戦闘訓練で鍛えられている若い自衛隊員なら戦争をやる気を十分持っているに違いない。

2023年5月20日 記

\この記事が気に入ったらぜひSNSでシェアしてください!いいねボタンも押して頂けるとうれしいです!/