これまで2回に分けて自公政府・防衛省の言う「抑止力」「防衛能力」がいかに実態のないものかを書いた。
政府やマスコミにすっかり洗脳された国民の目が覚めたなら目指すべき目標は決まったようなものだ。
憲法第9条を字句通り体現して
➀自衛隊を非軍事組織である災害救助即応隊ジャイロに衣替えする
②日米安保条約を廃棄して必要なら日米友好通商条約とする
ことで日本を世界中の国々と友好を結ぶ恒久平和国家にすることだ。
災害救助即応隊ジャイロの名称についての補足説明:
即応隊を省いて単純に災害救助隊としたほうが通りが良い、という意見があるのは私も承知だ。
それでも即応にこだわるのは東日本大震災の惨状を思い出すからである。
自衛隊は大津波の後、数日して駆けつけたことが被害や被災者の人命救助の遅れにつながった。
知事の要請や防衛大臣の発令は即刻とはいかない。
即応(遅くとも発生72時間以内)対処により人命救助率は大きくあがる。
災害救助隊と災害救助即応隊とは言葉は些細な違いだが違いは大きい。
新版で書いている遠藤三郎元陸軍中将は日中国交回復の道を実質的に開いた人物である。
周恩来との対談において「日本の軍国主義化を阻止するには日本国の特性からみて、日本国憲法を正しく実施し、非武装中立に徹する以外に望みえない。
またそれは日本では可能と思います」と語っている。
陸士26期、フランス陸軍大学卒で軍の参謀と戦場を共に知り尽くした元将軍の言葉である。
最終的には空を制する者が戦争を制すると陸軍の航空部隊を率いた遠藤三郎元陸軍中将の言葉は重い。
戦争未経験の政治家、防衛省・自衛隊員の言葉とは重みが違う。
2023年6月6日 記
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新版も旧版同様、貴重な情報(歴史的事実、生データ等)満載である中、今回のコメントは特に、その価値の面目躍如たるものがある。
触発された私は、「戦後、埼玉県入間郡入間川町(現在の狭山市)の陸軍航空士官学校跡地に入植、農業に従事した」の記事を、狭山市の公式HPに見つけた。
https://www.city.sayama.saitama.jp/manabu/bunkageijutsu/sayamabunkajin.files/04endousaburou.pdf
「少将に進級後、ノモンハン事件直後の関東軍参謀副長として派遣された」とも。花岡さんの「最終的には空を制する者が戦争を制すると陸軍の航空部隊を率いた遠藤三郎元陸軍中将の言葉は重い」との言葉を裏打ちする。
ノモンハン事件については私はこだわりがある。安彦和弘著『虹色のトロツキー』(全8巻)を勧める。「トロツキー」という禍々しい名辞にひるむなかれ。「左翼的」な本ではない。かの「ガンダム」のキャラクターをデザインした安彦先生の傑作だ。該博な知識と構想力が、丁寧で好感の持てるマンガ(特にヒロインたち)の形象化を得て、遺憾なく展開され、旧軍の悪弊まで鮮明に伝えてくれる。
貴重なご意見をありがとうございました。
赤の将軍と揶揄されながらも、戦後一貫して軍備亡国を主張した遠藤三郎の先を見通し目に学ぶべきである。
遠藤三郎が参議院に出馬した際、愛国党の赤尾敏に猛烈に選挙妨害された話もご遺族からお聞きしました。
赤尾敏と遠藤三郎のどっちがホントの愛国者か!