昨日久しぶりに横浜港を訪れた。

日本最初の鉄道が敷かれたのが新橋汐留から横浜の間であることは有名だ。

海外への玄関口であり横浜税関、日本郵船会社(歴史博物館)、赤レンガ倉庫などと並び日本の代表的輸出品のシルク博物館もある。

私の目当ては山下公園に係留されている氷川丸に初めて乗船することであった。

世上よく言われる草の根国際交流で戦争のない平和な世界が築ける、がいかに嘘であるかを再確認するためだ。

氷川丸は1930年(昭和5年)日本郵船がシアトル航路用に建造した豪華貨客船である。

戦時中は病院船、戦後は引揚船、そして再びシアトル航路に復帰、1960年に引退し1961年この地に係留された。

11,622トン、船客定員286名,

ジーゼルエンジン2基搭載の当時最新鋭船だった。

アメリカに渡ろうとすれば当時は氷川丸で13日間の船旅を経てシアトルに行きそこからグレート・ノーザン鉄道で大陸を横断しニューヨークに行くしかなかった。

シアトル到着前に乗客はクルーとともに記念撮影をする習わしがあり、写真を見れば乗客の半数近くはアメリカ人とわかる。

ノーザン鉄道の開通は1892年、日本郵船のシアトル就航は1896(明治29年)年だ。

戦後シアトル航路復活時にはフルブライト留学生は皆氷川丸で渡米した。

日米の個人・団体ベースの交流は明治時代にさかのぼり真珠湾攻撃直前まで盛んであった。

いくら紛争当事国同士の親善や交流が盛んでも国際結婚が存在しても、経済的にある程度恵まれた民主主義国同士であっても戦争は起きる。

我々は日米開戦を教訓とすべきだ。

日本が戦争を職業とする自衛隊を持ち、米軍駐留を認め、軍需産業を育てようとする限り、戦争は必ず何らかのきっかけにより勃発する。

きっかけがなければキッカケを捏造してでもするのが戦争だ。

日本には今も戦争のない平和な世界では具合の悪い安保族が官民双方にいて権力と結びついている。

真実に基づかない脅威をあげつらね国民に恐怖心を植え付け続けているのは彼らだ。

2023年6月22日 記

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