―以下本日担当の小倉志郎さんの寄稿文の引用―
「一度外国に占領されたら、占領状態から解放されるのは難しい」と言う向きもあるだろう。
確かにそうだが、過去に武力によらずに解放された例がある。
インドだ。
近世になって長い間イギリスの植民地として苦しめられてきたが、有名な「非暴力不服従」という方法での抵抗によって1947年7月にイギリスからの独立を果たした。
今から76年前のことだ。
今、日本が外国軍に占領されたと仮定して、何の正統性も無い支配をその外国政府が続けることができるだろうか?
そもそも1億3千万人の日本人を数万から十数万人の外国軍が統治することなど物理的に難しいし、さらに「非暴力不服従」で抵抗されたらなおさら統治は難しくなる。
情報システムが非常に発達した現在、非暴力で抵抗する日本国民を武力で支配することは、あっと言う間に世界中の人々が知ることになり、世界中の人々が日本に対する侵略行為を非難する声を上げるだろう。
その結果、日本と侵略国が二国間で問題解決の話し合いに入るか、国連の場で交渉をせざるを得なくなる。
日本が非武装であったなら、相手国の脅威になり得ず、武力をつかって被害を与える可能性もない。
となれば、相手国が日本を占領し続ける正統性が無いことは明らかになり、相手国は軍隊を撤退せざるを得なくなる。
2023年6月27日 記
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6月25日付けの「占領」本編を読み落としていました。大変失礼しました。「「改憲派の問い自体が非現実的だから答えるに値しない」と回答を拒否しているのに等しい。残念ながら対話が成立していない。」との真摯な姿勢に共感します。
朝日新聞の伊藤千尋記者は「『攻められたらどうする?』は誘導尋問だ!」と言っておられます。これも傾聴には値する論ではあります。しかし、小倉さんの上記の指摘の通り、「回答拒否」です。