―以下本日担当小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 私が一人デモを始めたのは、2016年7月の参議院選挙の結果、参議院で改憲派が3分の2を超えて、既にそういう状態になっていた衆議院と併せて、国会が改憲発議をすることができる状態になったのにショックを受けたのがきっかけだ。

それまでは、選挙の直前から投票日までの間に一人デモをするくらいだったが「これではダメだ。これからは毎日やらねば」と。

というわけで、ほぼ毎日7年間一人デモを続けてきたことになる。

最初はただ不特定多数の見知らぬ人々に自分の主張を届けたいという気持ちだけで、一目で読み取れるように短い文を大きな文字で手書きしたA4の紙を2枚つなげたプラカードを胸と背中に吊るしていたるところを歩き回った。

今でも、通り過ぎる人々の99%からは無視されているのが実感だ。

ごく、たまに声をかけてくれるのは「私も賛成です」とか「ありがとうございます」という賛同してくれる人で、否定的なコメントをする人は全くいないと言ってよい。

胸の「原発を並べて自衛戦争はできない」(15字)、背中の「自衛隊を戦争のための部隊から災害救助即応隊にしよう」(25字)だけでこれに否定的な人の考えを変えることなど無理に決まっている。

私のプラカードの短文に否定的な人が、上記のフレーズを頭の片隅にでも残してくれて、いつか時事問題を考える時にふと思い出して参考にしてくれれば大成功だ。

プラカードの訴えへ賛否を問わないという気持ちだと実に気軽に一人デモができる。

2023年7月1日 記

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