ー以下本日担当小倉志郎さんの寄稿文の引用―
昨年2月に始まったウクライナ戦争はウクライナ・ロシアともに大きな損害を出しながら、いつ終わるか見当がつかないまま、今も続いている。
日本国内ではどちらに正義があるか否かの議論がなされると同時に、どちらが優勢でどちらが劣勢かなどの情報も飛び交っている。
高性能の戦車や劣化ウラン弾、クラスター爆弾がウクライナに提供されることが戦況にどう影響するか?などなど。
日本の政治家、評論家、国民のほとんどが悲惨な戦争をゲーム感覚でまるで「対岸の火事」のように観ている。
大川の向こう岸の火事ならば、自分のいるこちら岸まで延焼しては来ないだろうと。
しかし、それは本当だろうか?
4日前の7月4日、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟に慎重だったトルコのエルドアン大統領が「ウクライナのNATO加盟を支持する」と述べた。
そんなことが実現したら、戦争当事国は一挙に米国を含むNATO諸国に広がる。
米軍の基地がいたるところにある日本も日米安保条約と集団的自衛権を認める安保法制の下でロシアとの戦争に入らざるを得なくなるだろう。
岸田文雄首相は本日から14日までの日程で、NATO首脳会議や日本と欧州連合(EU)の定期首脳協議に出席するため、リトアニアとベルギーを訪問する。
戦争の先行きなど誰もわからない。
ウクライナ戦争は「対岸の火事」ではない。
2023年7月11日 記
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