今日出海氏の報道班員、従軍記

フィリッピンでは約60万人の日本兵が死んだ。

死因の大半はいわゆる戦死ではなく飢餓や疫病(食べてないから抵抗力がない)による。

―以下引用―

どうせ助かりそうもないと思いながら、人間覚悟と言いうものは容易につかぬものである。

爆弾が近くに落ちて、ズボンの中に思わず小便を漏らしても、雑草を喰っても矢張り生きていたい望みは変わるものではない。

兵隊は毎日食べ物のことを考えている。

泥棒を道徳的に批判する者などただの一人もありはしない。

それよりも何か獲物を担いで無事に帰ると人々は喝采するのである。

橋梁爆破の爆弾が4,5キロ先の川に落ちようものなら、万難を排して兵隊は気絶して水面に浮いている魚を拾いに飛び出す。

迷子になった馬でも犬でも、兵隊の姿を認めると一目散に逃げだす。

それでも稀に迷い込もうものなら、兵隊は歓声をあげて追い回す。

「生き物を見ると涎が出るね」と言うくらいだから、一度見つけたら逃がしはしない。

不気味なオオトカゲは都会で見れば女子供は気を失うだろう。

こいつが森の中を素早く逃げ回るのを兵隊は熟練者の技術で決して取り損なわない。

ちょうど鶏のささみのような結構な味だ。

兵隊は武器も弾薬もなくては、戦争することなどてんで考えてもいない。

雑草は殆ど消化吸収せぬと見え、食っただけの量のクソが出る。

犬でも痩せ馬でもトカゲでも、肉ならば栄養百パーセントと思うのも無理もない。

肉を食った翌日のクソで分かる。

誰も彼も食べ物の夢を見、今までに味わったうまいもの、好きなものの話を綿々と語り合う。

―引用終わりー

政治に無関心、自民、公明、維新、国民、参政党に騙されて投票する若者男女の明日の姿だ。

防衛予算ばかり倍増しても肝心の自衛隊員は慢性的に不足している。

有権者が岸田自公政府を居座らせる限り徴兵制は真近いと考えたほうが良い。

今全国各地で起きているこんな事実の一例を以下に添付するhttps://kahoku.news/articles/20230726khn000033.html?mailmaga=0625

次回戦場体験では元法政大学長の阿利莫二氏の「ルソン戦―死の谷」を紹介する。

本書でも引用したがかなり生々しい。

2023年7月28日 記

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