今日から8月、例年戦争関連の行事が広島(6日)長崎(9日)の原爆忌、敗戦記念日(15日)と続く。

私は78回目の敗戦記念日に毎日新聞と東京新聞の朝刊に「新版 自衛隊も米軍も日本にはいらない」の全5段超大型広告(週刊誌2誌のサイズ)を私費で掲載する。

2025年までに非武装中立日本を実現するために本書を8月中に1万冊、年内に10万冊、全国の読者に読んで欲しいとの切なる願いからだ。

あの悲惨な太平洋戦争の苦難を2度と繰り返さないために、そして世界から戦争を根絶するために直ぐにも非武装中立を実現できるはずの日本が世界に範を示さないでどうする!との切なる思いからだ。

莫大な新聞広告費用と全国行脚に老後資金を使い果たす私に終活の余裕はない。

阿利莫二著「ルソン死の谷」は岩波新書から1987年6月出版された。

阿利莫二氏(1922~1995)は東大法学部在学中の1943年12月に学徒出陣でルソンの戦場に駆り出された。

-序文引用―

これは戦記ではない。

この書は戦場に身を投ずることになった一人の人間が、その谷間でかい間見た軍隊と人間、そして極限状況に置かれた己れと言いう人間の物語だ。

復員後、マラリヤと栄養失調の病床で、思いつくままにメモを綴り、身近な友人に戦場の体験を話した。

友人たちはそれを活字にすることをすすめた。

しかし悪夢のような思い出がそれを許さない。

その悪夢を再び,喚び戻し、記録として残す気になったのは10年ほど前のことである。

人知れずルソンの山野に今なお眠る人が物を言えぬ以上、生を得ている者以外の誰が、それを伝えることができよう。

1987年5月

―続くー

2023年8月1日 記

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