―以下本日担当小倉志郎さんの寄稿文の引用―
軍備必用論者の決まり文句は「強盗に入られて、目の前で自分や家族が殺されそうになった時、何も抵抗しないのか?」である。
そして「抵抗するためには武器が必要だろう。
だから日本にも軍備は必要だ」と続く。
攻め込んできた外国の軍隊を強盗に喩えることに無理があるのだが、百歩譲って、その比喩を認めて考えてみよう。
強盗の立場にすれば、自分の行為が犯罪であり、捕まれば刑罰を受けることを承知の上だから、金目の物・現金などを奪うことができるなら、死刑にもなりかねない殺人などできるだけしないで済ませたいはずだ。
即ち、私たちが怪我をしたり、命を奪われるような最悪の事態を避けようとするならば、抵抗せずに手元にある金品を強盗に渡すのが最善の対応だ。
貴金属や現金などを奪われて大きな損害を被るが、そういう損害は後で取り戻すことができる。
何も奪おうとせず、ただただ私たちを殺すことだけを目的に侵入してくる強盗などいないと言って良い。
外国が攻め込んで来る場合でも、何かを獲得することを目的にやってくるのであって、日本人を皆殺しにすることだけを目的に来ることはない。
国家が他国を攻める時には攻める理由としての「正義」を掲げて来る。
強盗に対処するのと同様に一番被害を少なくするには抵抗しないことだ。
間違えても武力で抵抗しないために、日本は非武装が一番安全なのだ。
2023年8月2日 記
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