島根県隠岐諸島の海女(あま)町は2021年から「半官半X」というユニークな働き方を導入している。

職員が公務の傍ら、イカ釣り漁やホテルの事務といった「X」の仕事を手掛ける。(8月1日付け東京新聞夕刊)

この働き方を国家公務員レベルで導入すべきと提案しているのが「新版自衛隊も米軍も日本にはいらない」だ。

岸田政権の自衛隊の抜本的強化策で自衛隊は日本に飛んでくるはずもない北のミサイルなどに備えてフルタイムで戦争準備に明け暮れている。

本書『自衛隊も米軍も日本にはいらない』を読めば誰でもわかるが、日本が備えるべきは非武装化(自衛隊の非軍事組織化と駐留米軍撤退)さえ実現すれば起こる筈もない戦争ではなく必ず起こる自然災害だ。

自然災害は毎日・全国で同時には起きない。

だから全国に50万人規模で駐屯させる災害救助即応隊ジャイロは普段は半Xどころか全Xで防災・災害救助以外の仕事ができる。

ジャイロは災害のない平時には担当すべき業務を特定せず地方自治体が人手不足で求める業務をアメーバ的に機動的・流動的に支援する。

隠岐の島海女町の職員の、Xにあたる業務は

福祉施設勤務、町内ホテルでの事務、東京で街特産品販売促進、イカ釣りなど漁業、水産加工などだ。

新版の中で提唱する「X」は食品自給率100%化に向けた耕作放棄地の復活、有機農業、林業、水産業、高齢者・児童の福祉行政、教育などの支援だ。

自民党が外人労働に頼ろうとしている業務など殆どジャイロが担える。

有権者の不安感情をいたずらに煽って戦争準備をすすめ、自衛隊と米軍が「安心な日本にする」とだまして支持票を増やそうと考える自公維国民では世の中は悪くなる一方だ。

2023年8月3日 記

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