―以下本日担当小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 「自衛あるいは防衛のためには武力あるいは軍隊が必要なのは当たり前だ」と無意識のうちに信じ込んでいる人々が多い。

こういう考えを前提にしているから「専守防衛のためなら武力を持っても良いだろう」などという意見が護憲派の人々の中からまで出てくるのだ。

こういう考え方こそ思考の典型的「短絡」だと私は思う。

なぜなら、1.「自衛」とは一体何を護ろうとするのか?

2.「自衛」の手段に「武力」以外の手段が無いのか?

3.「武力」に「自衛」の効果があるのか?などについての考察が全くされていないからだ。

これら1、2および3項目をそれぞれ冷静に検討すれば「自衛には武力が必要」などというのは嘘っぱちであることが簡単にわかるはずだ。

それがわからなければ、憲法改悪派・軍備増強派に勝てるわけがない。元々、「短絡」とは電気回路において電流や電気信号が通ってはいけない箇所で絶縁が破れて起きる故障現象で、電源システムが機能喪失したり、誤信号が出たりすることだが、個人や集団における思考においても比喩的に使われている。

日本政府が軍備増強・憲法改悪に邁進し、戦争に向かって暴走している今こそ、護憲派の仲間は、変なプライドを捨てて自らの思考回路のどこかで「短絡」現象が起きていないか大至急点検する必要がある。

2023年7月4日 記

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