―以下本日担当小倉志郎さんの寄稿文の引用―
今年の4月24日の本HPに「シェルター」と題して投稿した。
そこで日本が戦争に巻き込まれたらシェルターなど役に立たないことをわかり易く書いた。
ところが、それから3か月後の7月24日のTBS NEWS DIGに「台湾有事に備えた「シェルター」 先島諸島の自治体から設置求める声」という記事が載った。
地元自治体の担当課長や首長が求めているというからびっくりした。
島々に建設されつつあるミサイル基地が実際に戦闘に入ったら、「敵」のミサイルが基地に着弾するから、住民が避難できるシェルターがほしいと。
実にもっともな要望に聞こえる。
つまり、住民は自分たちが戦争に巻き込まれることを「覚悟」し、万一そのような場合でも、シェルターがあれば助かると思っているのだろう。
お金はかかるだろうが、基地のある島に住民全員が入れるシェルターをつくれないことはない。
しかし、そのようなシェルターができたから戦争に巻き込まれても安心できるだろうか?
一度、戦端が開かれたら戦場は先島諸島の範囲にとどまる保証はない。
日本全土に米軍や自衛隊の基地があるのだから、日本全土が攻撃の対象になることは目に見えている。
海岸線に50基以上の原発を並べた日本は戦争になれば滅びるのだ。
シェルター建設と引き換えに戦争突入の「覚悟」をしてもらっては困る。
20023年8月6日(広島原爆忌) 記
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